2017年 05月 01日
今日は京都でも25℃超えの夏日となりました。サボたちには一番良い季節になって来たようです。 「武輝丸」Gymnocactus subterraneus P362 2011/05/30実生 武輝丸は地下の根塊からろくろ首のように伸ばした細い茎の先に球体があるため自立するのが困難で、辺り構わずもたれ掛かってしまいます。植え替え時に細くくびれた茎を折ってしまって2本お亡くなりになりました。 「スパケラタス」Turbinicarpus pseudomacrochele ssp.pseudomacrochele var.sphacellatus 2010/12/22実生 サボテン栽培を始めた2010年に奈良の園から来た親株に付いていた種子を蒔いたもののうち、これは早い間にプシスに接いだもの。親株よりもピンクが濃くて筋模様もはっきりしているため、あちらで何かと交雑しているのかも知れません。でも、プシス台木の威力は甚大で、春から秋にかけて何度も群開してくれます。 これも実生初体験で蒔いたもので途中、放任期間があったものの、丸6年経って賑やかに咲いてくれました。恙なく過ごさせれば、来年はグルッと一周した花姿を見せてくれそうです。 「赤花蝦」Echinocereus coccineus SB747 2011/06/08実生 宇宙殿に接ぐエキノケレウス属の開花二番手は、この赤花蝦となりました。無骨な体に目立つ花を着けるため花サボともされているエキノケレウス属ですが、夜には閉花して明朝あらためて開花するものが多い中、この赤花蝦は夜も閉花することなく数日間、咲き続けます。 「アルビスピナス」Echinocereus reichenbachii v albispinus 2013/04/15実生 アルビスピナスは和名で麗光丸、五百羅漢と呼ばれるE.reichenbachiiの変種の一つのようです。成球で入手したものがあって、真っ白な棘とその花の美しさに惹かれ種子を取り寄せました。成球の方は、長年の放置でネジラミにも取り憑かれ窶れていましたが、今は蕾も付け元気を取り戻しつつあります。こちらの実生苗の方が一足早く開花しました。 「ラウイ」Echinocereus lauii 2011/06/08実生 同じエキノケレウス属のラウイも咲き始めました。エキノケレウスの特徴の緑の雌蕊、このラウイのものは控えめな緑です。 Gymnocalycium berchtii VS161 2012/06/27実生 今年のうちでのギムノカリキウム一番花は、このベルクティでした。3cmほどの小さな球体を覆い隠すほどの開花はかなり負担がかかりそうですが、子孫を残すための執念ともとれましょうか? 「ウルグアイセンセ」Gymnocalycium uruguayense 2012/06/27実生 透き通るような薄黄色が魅力的なウルグアイセンセ。球体はこれぞギムノカリキウムという感じでしょうか? 二花同時開花でお互いに開ききれないのがちょっと残念です。 「すみれ丸」Notocactus uebelmannianus 2010/12/12実生 すみれ丸として入手した種子の中、この一つだけがスミレ色ならぬ薄黄色の花を咲かせます。ググって見ると、uebelmannianus v flaviflorusという変種が黄花を咲かせるようで、この個体もこれに当たるのかも知れません。 Sulcorebutia tiraquensis v. longiseta BLMT10.01 2014/01/24実生 スルコレブチア属の一番花はチラクエンシスの変種、ロンギセータ。長い剛毛(棘)を持ったチラクエンシスということのようです。こういう風に根本付近から花が横に開くものは、もう少しゆったりと植えてやる方が良いですね。 「白宮丸」Rebutia pygmaea haagei v. eos RH326 2013/01/24実生 白宮丸には変種が無数にあるようですが、これはほとんど白に近い薄ピンクの花を着けました。小さな球体にたくさん着いた蕾が次々と開きますが、一つの花は一日で萎んでしまうのが儚いですね。 「金鯱」Echinocactus grusonii 京都でのサボ植え替えの最後は金鯱です。2010年頃に入手した時は直径12cmほどでしたが、7年経って30cm近くまで成長しました。前の植え替えは13年の春でしたから、ご覧のように鉢いっぱいに根が回りカチンカチンになっていて、古土を落として根を整理するのに小一時間もかかりました(笑)。
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by aihal_polyhedron
| 2017-05-01 06:54
| Cactus
2017年 04月 23日
気持ちよく晴れる日が続いています。日差しも強くなって日向では汗ばむようになって来たこの頃、サボトンネル内もずいぶんと華やかになって来ました。 「宇宙殿」(17/4/19) 宇宙殿(Echinocereus knippelianus)がほとんど球体が見えないほど爆開してくれました。 寒さにもめっぽう強く、丈夫で花つきもご覧のようにずば抜けていてお薦めのエビサボです。 「かぐや姫」Epithelantha micromeris var. ungnispina(17/4/19) 雪のように白い分頭した頂点から可愛い花を咲かせる「かぐや姫」。花後には紅色の濃い紅色の実がニョキッと顔を出します。 Mammillaria pectinifera 12年6月に実生したペクチニフェラも放置に耐えて小さいながら開花しました。このまま機嫌良く育ってくれれば、そのうちに球体を鉢巻き状に取り巻く花環が見られるでしょうか? Gymnocactus subterraneus v. zaragosae SB1437 こちらは11年5月実生のザラゴサエ。不思議な色合いの花を次々と咲かせて楽しませてくれます。 「月宮殿」Mammillaria senilis 繊細そうな純白の棘から突き出すように真紅の花を咲かせる月宮殿ですが、この白棘に潜む鈎棘に気をつけないとエライ目に遭います。 Mammillaria carmenae カルメナエも5年前にうちに来た時は500円玉ほどの小苗でしたが、放置にもめげず鉢いっぱいに分頭し膨れあがっています。花後には植え替えてあげましょう。 「白宮丸」Rebutia pygmaea "haagei" v. eos RH326 13年1月実生の「白宮丸」が開花寸前になっています。他のサボたちも続々と蕾を上げて来ていて、次回にはレブチアやギムノカリキウムたちの花も紹介できそうです。
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by aihal_polyhedron
| 2017-04-23 14:52
| Cactus
2017年 04月 16日
今日は全国的に気温が上がり、京都でも25℃超えの汗ばむような暑さでした。2年余り放置状態でいじけていたサボたちも、久しぶりの植え替えで元気を取り戻しつつあるようです。 二日前にはこんな様子でしたが…… 「宇宙殿」Echinocereus knippelianus(17/4/16) 今日の日差しと気温の上昇で目出度く咲き始めました。エビサボですが、宇宙伝は雌しべが緑ではなく白いんですね。あらためて気づきました。 Mammillaria aureilanata v. alba Ventura 太いゴボウ根が鉢底を突き抜けて長く伸びていたので、植え替え時に切らざるを得なかったのですが、今のところ腐りが入ることもなく機嫌は良いようです。触ってもまったく痛くない綿毛だけでなく、球体もフワフワと柔らかい不思議な感触のサボです。 「バラ丸」Turbinicarpus valdezianus サボ友さんからいただいた種を12年の1月に蒔いたものです。相当数を失いましたが、4株が何とか健在で、うち3株が花を咲かせてくれました。花が終わったら新しい用土に植え替えてあげようと思います。 Gymnocactus subterraneus v. zaragosae SB1437 「銀翁玉」Eriosyce senilis 途中から三分頭した銀翁玉も健在です。やはり放置が祟って、ふた月ほど遅れての開花と思います。「雪晃」Parodia haselbergii 放置していて形がちょっと崩れていますが、さすが頑強種、家に来た時より直径で三倍ほどに成長していました。 「白鳥」Mammillaria herrerae(2010/12/12実生) 痛くない真っ白な棘が球体にまとわりつく白鳥も放置のあげく、鉢いっぱいとなって押し合いへし合いで変形していましたが、少しずつ戻り始め開花も始まりました。 「篝火」Echinocereus triglochidiatus v.gonacanthus 冬の暖水で完全に縮こまっていた篝火も、植え替え後の数度の灌水で膨らみ始め、蕾も上げてきました。宇宙殿に次ぐエキノケレウスの二番花は篝火になりそう。もうじきに燃えるように真っ赤な花が見られそうです。「宇宙殿」Echinocereus knippelianus(17/4/16) 宇宙殿はずいぶんと蕾を上げて来ています。数日後には爆開となりそうです。 京都での栽培キャパはすでに限界に近づいています。にもかかわらず新しい種を蒔きたくてうずうずしてきました。困ったものです(笑)。
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by aihal_polyhedron
| 2017-04-16 23:59
| Cactus
2017年 04月 11日
皆さん、アイハルです。大変ご無沙汰いたしておりました。 二年前の一月に京都へ単身赴任となり、サボたちの世話もままならず、ブログも放ったらかし状態が続いておりました。この間も拙ブログをお訪ねいただいた皆さんに心より御礼申し上げます。 昨年末より京都での住まい(マンション)が変わりベランダに余裕ができたことから、簡易のビニールトンネルを自作して田舎で生き残っているサボたちの一部を移しました。背景に見えるのは京都タワーと東本願寺です。 二年余り放ったらかしだったせいで生き残ったサボたちも、ギュウギュウに押し合いへし合いとなったり、縮こまって拗れていたり……。それでも健気に蕾を上げているものもけっこうあって、その姿を見て何とかせねばと思い立ちました。 二月から少しずつこちらへ移し、トンネルや用土を整えて三月から順次抜き上げと植え込みを行い、花の盛りを迎えているもの以外、ようやくほぼ植え替えがおわりました。 精巧殿(17/3/30) Eriosyce subgibbosa v. nigrihorrida FK22 個体によって違いはありますが、植え替え後に縮こまった体が膨れ始め、新棘や蕾を上げ始めている様子を見るにつけ、サボたちの生命力の強さに感動しています。 田舎に残したサボたちの植え替えは五月の連休まで出来そうにありませんが、何とかして世話を続けてあげようと思っています。 ブログの更新も間隔を空けて思い出した頃となりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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by aihal_polyhedron
| 2017-04-11 07:30
| Cactus
2015年 01月 03日
新年、明けましておめでとうございます。 旧年中は拙ブログへたくさんの方のご訪問をいただきありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ↑冬至を挟んだこの頃、我が家からはちょうど白山山頂からの日の出となります。金沢での日の出は午前7時過ぎですが、少し西よりなのと白山の高さがあるので、それより30分近くも遅れての日の出です(寒い!)。 ↑未明から降り始めた雪で真っ白なお正月となりました。今は少し寒さが緩みましたが、トータルの積雪量は30cm弱というところでしょうか? ↑サボフレームもすっかり雪に覆われています。劣化したビニールを、年末にどうにかポリカーボネート板に張り替えることが出来ました。そのままだと雪の重みで陥没し、サボが水(雪)浸しになる恐れが大でしたが一応はこれで安心です。 ↑年末の珍しく晴れ渡った朝、最低気温は-4℃まで下がりました。雪が積もると逆にそれほど気温は下がりません。でも、寒いには違いありませんが……。 ↑新しく張ったポリカーボネート板に降りた霜。うちのフレームは作った時期で蓋の大きさが少しずつ違い、ホムセンに置いてあるポリカ板では大きさが微妙に足りません。ネットで探していたところ、一枚からフリーカットで通販してくれるお店を見つけ、4mm厚の中空板(いわゆるプラ段)を各フレーム分送ってもらいました。 ↑こんな寒さと暗さの中ですが、早春咲きのサボたちがボチボチと蕾を覗かせています。 これはエリオシケの白翁玉(Eriosyce senilis var. multicolor)。3月半ば頃には咲いてくれるだろうと思います。 ↑アンシストロカクタスの羅紗錦(Ancistrocactus uncinatus)にも気の早い蕾が。こちらは例年3月彼岸頃に咲き始めるのですが、今年は少し早くなるのかも知れません。 ↑太白丸(Thelocactus macdowelii)は無加温のビニールトンネルでの越冬ですが律儀に蕾を覗かせ始めました。こちらも3月初めから下旬にかけての開花になると思われます。 久しぶりに積雪のお正月となりました。春が待ち遠しいかぎりです。 実はお正月明けから当分の間、京都へ単身赴任となります。週末には出来る限り帰宅するつもりですが、サボの世話は今までどおりとはいかず次男坊のお世話になりそうです。当ブログの更新も今までに増して遅くなりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。 にほんブログ村 #
by aihal_polyhedron
| 2015-01-03 12:43
| Cactus
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