2012年 03月 11日

あの日から一年

1万5,854人の方々が犠牲になった東日本大震災から一年が経ちました。未だに3,000人を超える方の行方が分からず、懸命の努力にもかかわらず復興への道は順調とはとても言えません。中でも東京電力福島第1原子力発電所の事故では、原子炉内の状況も完全に把握されない状態が続いていて、飛び散った大量の放射性物質によって、多くの人たちが故郷や仕事を奪われ、子どもたちの将来を案じて、家族が一緒に住むことすらできないのが現実です。そして、その状況は残念ながら今後も相当に長く続くことでしょう。

大地震という天災を防ぐことはどうしても人間の力ではできません。しかし、天災に加えて被害を深刻なものとする人為的な営みは改めることができるはずです。世界有数の地震国・日本に54基もの原発があることは、石油・石炭などを自給できないという事情を割り引いても異常なことだったのだと思います。「日本の原発は絶対安全でチェルノブイリのような事故は絶対に起こらない」、「原発がなければ電力の安定供給を保証できない」。そういう政府や電力会社の「安全神話」と「必要神話」を無批判に信じ込み、大都市から離れた原発立地地域に危険を押し付け、傍観者となって電力や資源を湯水のように消費する生活に慣れきってきたのは他ならぬ私でした。

もう止めましょう。原発がなくても日本の電力は基本的に足りています。そして、原子力による発電を続けるなら、現在だけでなく未来に生まれてくる命をも脅かしてしまうということを私たちは高い代償を払って、この一年学んだのではないでしょうか? 原発を運転することで大量に発生し、数万年かかってようやく半減するような放射性廃棄物を安全に管理可能だというなら、それは科学や技術ではなく迷信というべきものです。もちろん、原発全廃の方向に進むなら、電力のコストは当面は上がるでしょう。事故を起こした福島原発だけでなく、すべての原発を廃炉するには長期間にわたって膨大なコストも発生します。しかし、それははじめから原発に必然する費用だったはずです。それが発電コストに組み入れられてこなかったこと自体がまやかしでした。原発に依存し続けてきたつけを払う時がやって来たのだと私は思います。

そんな時ですが、やはりサボたちは春の姿へお色直しを始めています。

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 白鯱(Gymnocactus knuthianus)。冬の間から蕾を上げ始めていましたが、今日午前の陽射しでようやく一輪開きました。午後からは冬に戻ったような荒れ模様の天気になりましたが、この先、順々に開いて楽しませてくれることでしょう。

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 五刺玉(Echinofossulocactus pentacanthus)。3種いるエキノフォスロの先頭を切って一輪開花。園芸種の桔梗を思わせるような涼しげな花です。

ネオポルテリア系のエリオシケたちが蕾を多く立ち上げて来ました。
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 白翁玉(Eriosyce senilis var. multicolor)
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 銀翁玉(Eriosyce senilis)
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 冬仙玉(Genus Eriosyce Philippi 1872 Neoporteria sp)
みんな、白く輝く刺の中から濃いピンクの蕾を誇らしげに膨らませています。数日、日照のある暖かい日が続けばきっと開きだしてくれるでしょう。
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 暗黒王(Eriosyce clavata)。名前は恐ろしげですが、花はいたって華やかなサボです。ちょっと縦延びし過ぎかとも思いますが、あと少しで今年も元気に花を見せてくれそうです。
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 精巧殿(Turbinicarpus pseudopectinatus)。ここまで膨らんで来ましたが足踏み状態。独特の刺は、これ以上アップにすると背中が寒くなる人も出そうですね(w)。
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 スパケラトス(Turbinicarpus pseudomacrochele ssp.pseudomacrochele var.sphacellatus)。一昨年末に実生し、去年の10月には初開花してくれた超優秀サボです。春の開花ももう間近になって来ました。プシス接ぎした方は仔たちも膨らみ始めています。親株の方はもちろん沢山の蕾を上げて来ています。

ここからは初夏咲きのエリオシケたちの様子です。蕾はまだ現れませんが、可愛い新刺を伸ばし始めています。
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 パマエンシス(Eriosyce pamaensis)。
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 ミニマ(Eriosyce minima)。
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 ルピコラ(Eriosyce rupicola?)。これは、微量要素不足の南米病の様相が現れています。Shabomaniac!さんのアドバイスを受け、時々ハイポネックスを施肥して来ました。まだ全快とは言えませんが、こうやって新刺を沢山伸ばし始めましたから、ゆっくりとですが快方に向かってくれているようです。

今日は朝からお昼まで快晴でした。天気予報が外れたと思って喜んでいたら、昼過ぎから風向きが急に変わって、空は冬の鉛色に変わり、時折激しい突風が吹いて気温もぐんぐん下がり始めました。明日の予報は「風雪強し」、しばらく冬に逆戻りといった案配のようです。

でも、どんなに長い冬でも、必ず春はやって来ることを信じて、足元を確かめつつ前を向いて生きたいと思います。
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by aihal_polyhedron | 2012-03-11 14:55 | Cactus


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