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2012年 11月 22日

マミラリア、動く

今日(21日)も日中は気持ちよく晴れた一日でした。ベランダでの気温は12℃に届きませんでしたが、フレーム内は放っておくと40℃を超えそう。お昼前後、ほんの少し蓋を空かせて温度の上がりすぎを防がないといけません。
そんな中、ピンセットを握って花殻のお掃除をしていると……。蕾です!

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ソリシオイデス(Mammillaria solisioides)。昨年末に長浜の園から来た時には、もうすでにを咲かせていました。一年経って、根元から仔ふきが始まり、円周状にグルッと蕾も現れて来ましたから、まずまずご機嫌でいるようです。
ソリシオイデスは、メキシコ南東部、プエブラ(Puebla)とオアハカ(Oaxaca)の間、標高1,300mほどのブッシュに自生しているそうです。サボテンの自生地というと、砂漠とまでは言いませんが、他に何も生えていない荒れ野というイメージがありますが、ソリシオイデスは他の植物の陰に隠れるようにして生えているようです。「この辺かな」と当たりをつけてグーグルマップで見てみると、荒れ地ではあってもけっこう緑が豊富。おそらく夏の強烈な日射は、他の植物がほどよく遮ってくれるのでしょうね。USDA Hardiness Zones は、10a-11(-1.1℃, above 4.5℃)とのことですから、私のところでは酷寒期、若干の加温が必要のようです。
もうじき、淡い黄色の上品な花を見せてくれそうです。

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ヘルナンデジー(Mammillaria hernandezii)。これも同時期に同園からお輿入れしたものです。何のことはない、ハウス内で花が目立ったマミを選んだということです(w)。こちらも来た時より大きくなって、分かりにくいですが仔ふきも始まっています。でも、ちょっと背が高くなってしまったようです。どうも調子が掴みづらい容貌をしているので、夏前まで少し遮光を強くし過ぎたのかも知れません。水ももっと辛くすべきだったか?
これも、メキシコのソリシオイデスと同じような地域が自生地のようですが、前者よりも標高は1,000mほど高いようですね。その分、微妙に好む環境が違うのでしょうね。ちなみに、USDA Hardiness Zones は、9b-11(-3.8℃, above 4.5℃)で、ヘルナンデジーよりは少し耐寒性が高いのは自生地高度を反映しているようです。
去年の花が結実したので、細かい種を夏に取り播きしたところ、たいそうな高率で発芽しています。まだ今のところ、綿棒はおろか爪楊枝状態ですが、年末には咲くであろうと花と合わせてちょっと楽しみ。

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カルメナエ(Mammillaria carmenae)。カルメナエは去年の早春に豊中の園で求めて来たのですが見事に腐らせました(涙)。今あるこれは、3個の寄せ植えを信州の園から買い直したものです。「3つもあれば、1つぐらいは……」という邪な考えです(w)。押しくらまんじゅう状態に鳴ったので、夏の終わりに植え替えたのですが、またまた押しくらまんじゅう! ここまでは、うれしい誤算です。
カルメナエの自生地はメキシコはタマウリパス州(Tamaulipas)。上の2種よりかなり北、メキシコ湾を望む850〜1.900mの高地のようで、CITES 2 の絶滅危惧種にしてされています。いつも思うのですが、現地で絶滅危惧種のサボが、遠く離れた日本のフレームで栽培されているというのはどうなんでしょうか? 複雑な気持ちになります。こちらのUSDA Hardiness Zones は、10b-11(1.7℃, above 4.5℃)。上の2種より緯度は高いけど、メキシコ湾に近い分、自生地は暖かめなのでしょう。
前回の失敗から春先の多湿に弱いように感じています。上手に育てると、旺盛に仔ふきするようですから、そういう形に持って行けるとうれしいですね。これはほぼ白ですが、カルメナエには、他に黄色、赤など棘色のバリエーションがあるようです。

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猩々丸(Mammillaria flava)。ウィキペディアによると猩猩は、「中国に由来する伝説上の動物。またそれを題材にした各種の芸能における演目。さらにそこから転じて、大酒家や赤いものを指すこともある」とあります。特に能の演目での「猩猩」は有名みたいですね。
この株は2年以上前にヤフオクで入手したものですが、逆光に光る赤棘はなるほど「猩猩」か? 去年も長い間、無数に目立たない花を咲かせてくれました。気の毒なことに、あまり長期間咲き続けると注目度が下がります(w)。
これもメキシコは、南東部、プエブラ(Puebla)とオアハカ(Oaxaca)辺りが自生地のようで、高度は1,200~2,700mと広いよう。古くから育てられている普及種ですから、日本の環境にも土着化しているのかも? USDA Hardiness Zones は、10a-11(-1.1℃, above 4.5℃)なのですが、昨冬は無加温断水で問題なく越冬したので、今年も同じ環境で冬越しさせます。
去年4月の花の様子ですこの秋から冬に、ニュニュッとたくさん立派な実を突き出していましたが、見事にすべて種なしでした(w)。

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猩々丸(Mammillaria flava)。こちらはオマケでやって来たもの。あまりに背高になって、しかも曲がってきたので、夏に胴切りしましたが、発根は良好のようです。前のものに比べると、棘色が薄く、「猩猩」の雰囲気は薄い感じ。
切った根元の方からは、たくさん仔をふいていますから、来年には群生した姿をご紹介出来るかも知れません。そしてこちらは、多くはありませんが種が採れました。どんなのが生えるか播いてみましょう。胴切り発根でエネルギーを消耗したのか、こちらはまだ蕾は見えません。

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月影丸(Mammillaria zeilmanniana)。これもかなり以前にヤフオクで入手したものだと思います。根腐りで生存の危機にあったのですが、胴切りで復活し、ご覧のように蕾ではなく仔をふきはじめるようです。
自生地はメキシコシティの北西のサンミゲルデアジェンデ(San Miguel de Allende)付近の標高2,000m前後。USDA Hardiness Zones は、9a-11(-6.6℃, above 4.5℃)とありますから、前3種よりもさらに寒さには強いようです。無加温のフレームでの越冬となります。

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月影丸。同じものの切った後の根元の方です。腐らずに仔で覆われてしまいました。上手く行けば大きな群生株に育ってくれるかも。まったくの結果オーライです。
根腐り状態や胴切り後の情けない状態は、拙ブログ内を「月影丸」で検索していただくと色々と出て来ます。

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月影丸。生存の危機に瀕して、窮鼠猫を噛み自家受粉で結実したのでしょうか? それを昨冬に実生したものが無闇に育っています(w)。まだ丸一年経たないのですが左のものは径7cmほどもあります! いくら何でもちょっと水ぶくれですね(w)。

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月影丸。それでも特徴的な鈎棘も出て来ました。優しそうな棘に見えますが、この鈎棘は、引っかかると取るのに手こずる、なかなかしぶとい棘ですね(w)。そして、寒さには強くても、夏の高温と過湿には弱いよう。古くからある栽培書でも、「鈎棘マミは、他に比べ根腐りし易い」とあります。
同切りした成球も実生苗の方も、この冬は無加温・断水で過ごさせましょう。

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ピンクニンフ(Mammillaria elongata 'Pink Nymph')。こんな風に実が実りました。これは交配で作り出された園芸種のようです。昨春、こういう風に咲いて、この冬にはけっこうたくさんの実を突き出しました。たぶん種なしと高をくくっていたら、案に反し、微細な種が採れました。播くと生えるのかな?


北米種の中で、分布域も広く種のバリエーションも多彩なマミラリアは、他の種が鳴かず飛ばずの日本の冬に開花期を迎えるものもの多く楽しいですね。ただ、冬期成長(開花)型のマミは、冬の管理(温度・灌水)に気を遣いますね。


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by aihal_polyhedron | 2012-11-22 00:45 | Cactus | Comments(4)
Commented by l-marsh at 2012-11-25 11:38 x
>カルメナエ

やぱりカルメナエ可愛いですよねぇ(^^)♪
「三つあれば・・・」で購入は正解ではないですか!?
三つのお団子ちゃんが寄り添ってる姿は可愛いです(^m^)
蕾も上がって咲きそうですね。
うちのは蕾ありませんww

>猩々丸

注目度、確かにw
かなり長い間咲いてくれるんですよね~。
我が家ではお外にいますが、やはり春凄かったです。
こっちも多分蕾ついてないかなー。
マミラリアって年に二回咲くのですね。
うちでは春しか咲かないので(私のせいw)、
銀砂丸がこの冬は蕾をつけてくれたからとてもうれしいです。
まだ少し開花には時間かかりそうですけど(^^)
3年、、、?ぐらいもっとかな?かかってやっと我が家で本来のサボペースをつかんでくれたようです。

>月影丸

胴切り後の群生すごいですねー!
胴切り後の根元の方はやはり薬(?)みたいの塗るんですか?
切った方は塗りますよね。って私は塗りませんがw
Commented by Shabomaniac! at 2012-11-25 20:31 x
懐かしいものもいろいろ・・・美しく育てられたマミラリア素敵ですね。月影丸は小学生のとき最初に名前を認知して買ったサボテン。猩々丸も同じ頃手に入れて、夕日に赤い刺をかざして飽かず眺めたものです。あんなに大事にしていたのに、いつ消えてしまったのか思い出せないのがなんだか申し訳ない気持ち・・・こういう種類をまた育ててみたくなります。
Commented by aihal_polyhedron at 2012-11-26 12:41
l-marshさん

実は、前のカルメナエは二度腐らしています(涙)。
去年の早春に我が家にやって来て、可愛い花を見せてくれた後に植え替えました。
腐ったのはたしか梅雨前くらいだったかな?
難を逃れた仔を二つ挿したら根づいて成長し始めたので、やれやれと思っていました。
今年の春には、その二つがまた花を見せてくれたのですが、その後……。
おそらく冬の間に根腐りが始まっていたんでしょうね。
原因は、根を干し上げないようにやっていた水が多過ぎたのだと思います。

月影丸も同じように、春先から調子が出ず、業を煮やして胴切りしたら見事に腐っていました。
やはり冬の灌水が原因のようでした。
切り口の処理ですが、粉末の薬じゃなくてウドンコ病などに効く殺菌用スプレーをかけてから乾かしました。

猩々丸の花は二度咲くというより、今頃から咲き始めて春を超えても咲くという感じでしょうか?
あまりに花期が長いので、自然注目度が下がります(w)。
Commented by aihal_polyhedron at 2012-11-26 12:41
Shabomaniac!さん

マミラリアは大きな属で多種多様なものたちがいる割には、日本では同じようなものばかりが普及してるみたいに思えます。
そう思って、この夏にMESAの種子を何種か蒔きましたが、生育はいまひとつ(w)。

それと、マミなど冬咲きのものの冬越し、灌水の度合いには頭を悩ませます。


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