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2012年 09月 30日

慌ただしく秋の植え替え

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。このところベランダの最低気温が15℃を切る日が多く、ひんやり感に秋を実感しています。
去年の秋に植え替えて一年が経つものや、今年入手してからそのままになっているサボたちの植え替えを進めていますが、色々あってなかなか捗りません。しょうがないので、見るからに用土が悪くなっているもの、鉢の中でぎゅうぎゅう詰めになって、互いの棘で刺し合っているものや鉢を変形させるほど成長したものを優先的に植え替えています。

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左 Eriosyce taltalensis subsp. paucicostata FK389。昨年3月に実生したものですが、ご覧のように押しくらまんじゅう状態になりました。しかし、どう見ても違う種類が2種混じってますね(w)。6つある方が paucicostata だと思いますが、さらに育って開花するようにならないとはっきりとしたことは分かりません。
右 すみれ丸(Notocactus uebelmannianus)。これは一昨年末の実生ですが、涼しくなってググッと太り、ぎゅうぎゅう詰めになっています。こうなると植え替えないわけにもいきません。

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月影丸(Mammillaria crinita ssp.crinita fa.zeilmanniana)。根腐りを起こしたものを昨夏の終わり胴切りして助けました。これはダメだろうと思っていた根元の方。それでもしぶとく仔をふき始め、昨年末にはこんな様子でしたが、それが今では元株がまったく見えないくらいに膨れ上がりました。すっかりよみがえり、艶々で元気モリモリです(w)。

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抜き上げて根を整理し、トレイに入れて通風良好な場所で中3日ほど乾かします。鉢いっぱいに根が回っているもの、ほとんど根が伸びていないもの、中には赤腐りが入っているものもありました。そういうチェックのためにも定期的な植え替えは大事ですね。日頃は見えない根を見ることで、種類による根の張り方の違いも理解できるので、手間はかかりますが私には植え替えは楽しいものです。根張りのよいものは用土の粒を粉砕するように根を伸ばしていて、なるほどこれでは根詰まりして水はけが悪くなるはずだと一目瞭然に分かります。

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スパケラトス(Turbinicarpus pseudomacrochele ssp.pseudomacrochele var.sphacellatus)。いつも登場するあのスパケラトスです。なかなか立派な根塊を持っています。びっしりとふいた仔も、こんな角度から観察できるのは植え替えの時だけ。外れないように注意しながら根を整理しました。

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抜き上げ・植え替えに欠かせないのが、尖りものの突き刺しに強いホームセンターで見つけたこのゴム手袋。完全に棘を通さないとまではいきませんが、ずいぶんと助かります。

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ケーキのデコレーション用の回転台に鉢を載せて用土を入れていきます。楽ちんですよ(w)。シャベルに使っているのは実はアイススコップ。これもホームセンターで見つけました。園芸用のものより深さがあって使いやすいと思います。用土は先日紹介した手動式の加圧噴霧器で湿らせています。

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用土をまんべんなく根に馴染ませるために塗り箸を使っています。実生苗の植え替えにも使う塗り箸です。古びてきましたがこれもとても使いやすい! ただし、あまり突きすぎると根を傷めたり、用土が締まりすぎるので要注意。

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植え替えが終わった姿です。何だか、サボたちから「ああ、さっぱりした」という声が聞こえるような(w)。強光と急乾燥を防ぐためにテッィシュを被せてフレームに戻し、5~7日経って用土が乾いた頃に初めて水やりします。しばらくして新棘が出始めたり膨れ始めると、ホッとするやらうれしいやら。入手してそのままにしていたサボなどは、ここまで来て初めて自分が育てている実感が湧きますね。

他の実生苗たちの中にも、もう植え替えた方がいいものがいくつもあるのですが、10月に入ると多忙でもう身動きが取れません。あまり遅くの植え替えは冬越しに悪影響が出そうなので、秋の成長は諦めて来春まで我慢してもらうしかないようです。


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by aihal_polyhedron | 2012-09-30 09:04 | Cactus | Comments(2)
2012年 09月 25日

色々とありました そんな中の花

ずいぶん涼しくなりましたね。暑さにうだって休眠していたサボたちも、花はさすがにちらほらですが、新棘を上げて膨らんで来たものが多くあります。これから冬までのふた月ほどの間、秋の短い成長期を機嫌良く過ごして欲しいものです。
今日は二つの花をご紹介します。どちらも少し前に咲いたものです。

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薫光殿(Mammillaria guelzowiana)。夏前にサボ友さんからいただいた、ふわふわの白棘が綺麗なマミラリアです。

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花もマミラリアにしては大輪で鮮やか!

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順光ではぼってりと単調なようにに見えますが、逆光では薄い花びらに光が透けて爽やかな感じですね。

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薫光殿は今年の夏実生でも播いています(9月13日アップ)。まだマッチの頭を超えたくらいの幼苗ですが、ふわふわの綿毛が出てきています。来年には白棘を出して居並ぶ寄せ植えが見られることに期待しています。

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ゼーントネリ(Discocactus zehntneri)。この春にヤフオクで落札しました。花が無くても細かい白棘に包まれた姿は魅力的です。

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実は夏に入ってこれまでに三度開花しています。それぞれ一輪ずつで、留守だったりしてすべて見落としてしまいました。今回は五輪が同時に咲きそうです。

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陽が落ちるのを心待ちにしていたかのように、あっという間に開花します。これは午後9時頃に撮っています。

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純白の柔らかい花は何とも優しい感じがして、仄かに芳香が香ります。

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朝の光が射す頃にはすっかり萎んでしまう命短い花ですが、だからなおさら美しく感ずるのかも知れません。下の方には以前に咲いた花殻が残っています。引っ張っても取れませんから自家結実しているのでしょうか?

先日、母が85歳で亡くなって一昨日で早二七日を迎えました。認知症の気味はあったものの、春までは元気に過ごしていましたが、6月から急に食が細り、7月半ばからは寝たきりとなり、家族に看取られて静かに息を引き取りました。最後まで自宅で過ごせたのですが、夏休みで帰省していた私の娘たちや息子たち、そして私の連れ合いと長男の嫁が本当に丁寧に介護してくれたことが何より有り難かった。母(祖母)の死は悲しいに違いありませんが、家族みんながこのことから大切なものを学ばせてもらったと思っています。中でも娘と嫁が中心になって、「淳子日記」という介護日記を綴っていて、ユーモアいっぱいに祖母のことを記録していたのには驚くやら感心するやら……。母が嫁に来る前の娘時代の聞書も含まれていて、我が家の大切な宝物になりそうです。
母の葬儀の次の日、従兄弟の子が亡くなり、その後も職場の同僚が亡くなって、十日間で三人を見送りました。

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母が亡くなる前日に撮った家族の集合写真です。

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by aihal_polyhedron | 2012-09-25 22:47 | Cactus | Comments(7)
2012年 09月 13日

二ヶ月経過の夏実生 北米編

同じく6月末に播いた夏実生、北米編です。北米種では、マミラリア、ツルビニカルプスを中心に播きました。数が多くて恐縮ですが、手元記録のつもりでアップしますのでお許しください。

マミラリアは、主に大きめで華やかな花を咲かせてくれる小型種を選んで播きました。全部で11種、自家採種のhernandeziiを除いてすべてMESA GARDENからの輸入種子です。

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Mammillaria guelzowiana SB465。和名:「薫光殿」。成球写真へのリンク(以下同じ)。家にある頂き物の成球は今を盛りと咲いています(後日アップ予定)。家のは純白の棘ですが、茶棘のタイプもあるのですね。

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M.pectinifera /3,8,13,14。和名:「白斜子」。成球写真。ツルビニの精巧殿、ペレキフォラの精巧丸に似たゲジゲジ棘?を持つサボですね。メサからの種ですが、種名に続く数字は何なのでしょうか?

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M.pectinifera SB530。成球写真。何故か同じペクチニフェラのフィールドナンバー違いも播いています。何でだろ?(w)

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M.boolii /3,8,14/。和名:「桜富士」。成球写真。小型種でピンクの大きめの花。薄緑色の雌蘂はトナカイの角のように突き出します。鈎棘タイプですね。

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M.fraileana SB1263。和名:「秀明丸」。成球写真。ピンクのストライプ入りの白花。これも鈎棘タイプです。

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M.aureilanata v. alba Ventura。和名:「舞星」。成球写真。柔らかな白棘の小型種。花は薄ピンクの上品なもの。群生するタイプだと思います。

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M.mainiae /3,8,15。和名:「舞姫」。成球写真。長い鈎棘を持った小型種。濃いピンクのストライプ入りの花は雌蘂も同じく濃ピンク。

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M.hernandezii。成球写真。ゲジゲジっぽい棘と根塊状の根を持つ小型種。花は紫がかったピンク色。元気なのか不機嫌なのかが外見からは分かりにくいタイプです。

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M.coahuilensis ML563。成球写真。これも根塊状の根を持つ小型種で、球体に比べて大きめの花を咲かせます。

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M.wrightii SB86。和名:「舞衣」。成球写真。小型の球体よりも大きいほどのピンク花は深く切れ込んでいて、マミには珍しいのでは? 果実もマミらしくないほど大きなもの。

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M.slevinii /3,8 ,14。和名:「銀姫」。成球写真。球体を冠のように取り巻く白花にピンクの雌蘂がアクセントになっています。白棘のから伸びる黒い中棘は、直棘と鈎棘のタイプがあるようです。


風変わりな小さな球体に味があるツルビニカルプスはお気に入りのサボ属です。自家採種2種や頂き物1種、Köhres Kakteen 9種を含め12種播きました。

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Turbinicarpus mombergerii 10K。成球写真。棘座に綿毛の多いタイプ。花もツルビニにしては、花弁の切れ込みが大きいようです。

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T.panarottoii 10K。成球写真。アロンソイに似ていますが、疣はそれよりも短い。花は白にはっきりとしたピンクのストライプ入り。

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T.polaskii SB269。親写真成球写真。ツルビニにしてはかなり大きくなるようです。白花はけっこう厚みのある花弁をしています。

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T.jauernigii。親写真成球写真。小さいうちは大人しい顔をしていますが、老成するとなかなかに厳めしい姿に変わるようです。でも、成長は遅いですね。

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T.krainzianus 10K v. minimus 10K。成球写真

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T.pulcherrimus 10K。和名:「撫城丸」。成球写真。群生もするようですが、ひょろひょろと上へ伸びる姿は、根元が何とも頼りなく、そこから腐りやすいようにも思えます。

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T.nieblae 10K。成球写真。球体・棘・花ともに、とても端正な感じがするサボですね。

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T.pseudopectinatus。和名:「精巧殿」。成球写真。言わずと知れた人気種。小さな球体にゲジゲジ棘、体より大きな花は濃いピンクから白に近いものまでバリエーションがあります。

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T.lausseri 10K。成球写真。ずいぶん小さなうちから花を着けるようですが、老成した姿は何とも魅力的。

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T.lauii 10K Bustamante。成球写真。これも育つにつれて群生していくタイプのようです。形はツルビニらしいツルビニと言えましょうか。

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T.booleanus 10K。成球写真。旧ギムノカクタスからツルビニに編入されたもののようです。形状はMandragoraにそっくりに見えます。

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T.horripilus 10K v. robustior 10K。成球写真。v. robustiorの成球写真は確認できませんでした。


自家採種したコリファンタとテロカクタスです。

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Coryphantha elephantidens。和名:「象牙丸(白刺)」。親写真。親はかなり棘の強いタイプです。盛夏の頃から咲き始める花は、その時期少ないサボ花の中では大きく派手で目立ちますね。

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Thelocactus macdowelii。和名:「太白丸」。親写真。以前はエキノマスタスに分類されていました。棘は純白から黄色みがかったものまでバリエーションがあるようです。これは中棘が少し茶色がかるタイプのようです。


難物たちの播種は7種。実際はもう少し注文はしたのですが、ナーサリー(MESA GARDEN)の方で品切れでした。

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Echinomastus dasyacanthus SB1709。和名:「英丸」。成球写真。難物たちの中では育てやすい方と言われています。オークションで入手した成球が結実していて取り播きしました。発芽率はきわめて良好。

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Pediocactus despainii SB1014。成球写真。自生地では霜で凍り付いたり雪の下になることもあるようで、寒さには極めて強いようです。根が発達するタイプのようですが、腐りやすいのであまり頻繁に植え替えるのは避けた方が良さそうですね。

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P.knowltonii SB304。和名:「雪の輪殿」。成球写真。ポチポチした棘座が大仏さまの頭のような可愛い小型種。棘の形状は発達途上のゲジゲジ棘のようにも見えます。

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Sclerocactus nyensis SB1456。成球写真。成長するにつれて、鈎のある中棘を長く伸ばすようです。

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S.polyancistrus SB1588。和名:「白虹山」。成球写真。袖接ぎのものを買ったのですが、昨冬に台がダメになってしまいました(接ぎ下ろしは辛うじて発根しています)。どうせなら実生でと播きましたが、難物中の難物と言われますから、はたして育てられるかどうか?

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S.mesae-verdae SB303。和名:「月想曲」。成球写真。これは6月末に播いても一粒も発芽しませんでしたので途中断念し、そのまま完全に乾かして約一ヶ月冷蔵庫に入れておきました。再度8月半ばに実生を開始したところ、ここまでに4つが発芽しています。
ただ、同じように処置したS.parviflorus RP28「彩虹山」は残念ながら未だ発芽にいたっていません。もう一度保存して冬実生に回すつもりです。

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by aihal_polyhedron | 2012-09-13 13:13 | サボテン実生 | Comments(3)
2012年 09月 08日

二ヶ月経過の夏実生 南米編

6月末に播いた夏実生、一度目の植え替えが済んだ現在の様子です。今日は南米編。


先ず一番手はアカントカリキウム6種。

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Acanthocalycium violaceum。長めの細かい棘を出し始めています。薄紫色の大輪花を咲かせてくれるのはいつになるのやら?

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A.thionanthum。成長するとけっこう強い直棘を出すようです。花色は変化があるようですが、赤花が咲くことを期待してます。

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A.glaucum WR872。コピアポアの黒王丸を思わせる、粉ふきミントグリーン肌に細い黒棘が生えるサボです。花は黄色でけっこう大輪。まだその片鱗も見えません(w)。

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A.peitscherianum。これも棘がけっこう強く、多花性の白花を咲かせるようです。

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A.variiflorum P149。エキノプシスのようにも見える球体と棘は代わり映えしないようですが、これも赤花を咲かせると思います。発芽は5個に止まりました。

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A.klimpelianum。ディスコカクタスのような扁平な球体から厚ぼったそうな白花を咲かせるようです。期待していたサボなのですが、発芽はたった1個。しかも育ちはご覧のようにすこぶる悪く期待薄です(涙)。

二番手はディスコカクタスの3種。Discocactus pugionacanthus HU462も播いたのですがまったく発芽しませんでした。

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Discocactus spinosior。八重咲きのようにボリュームある白花を咲かせるはずです。

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D.horstii。言わずと知れた有名種。発芽率も悪く成長も???。冬の寒さで消滅しないか心配です。

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D.alteolens HU232。長い花茎がおもしろい形をしているサボです。棘は赤みがかるようです。4個しか発芽しませんでしたが、それなりに成長しています。


最後にギムノカリキウム。16種播きましたが、Gymnocalycium ferox v. ferociorは発芽せず、他にもずいぶんと発芽率の悪いものが多いという残念な結果になりました。

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Gymnocalycium armatum。光琳玉の近縁種で灰色がかった球体から長く強い棘を伸ばします。肌色は少しその片鱗を見せ始めているでしょうか?

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G.brachypetalum P101。地面にへばりつくように扁平で、茶色に近い肌色は擬態そのもの。でも咲く花は涼しげな白さで割と大輪。目立ちたい時にはちゃんと自己主張するようです(w)。

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G.piltziorum P38。これも茶色がかった鋼色というか、要するに渋ーい肌色のサボです。ほとんど曲がらずに伸びる棘はなかなかの強棘です。でも、成長は遅そうで、そんな姿を見せてくれるのはまだまだ先のこと。

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G.uruguayense。今回のギムノの中では育ちが一番いい方です。順調に行けば、きれいな黄花を見せてくれるのは3年後くらいでしょうか? 捕らぬ狸ですね(w)。

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G.spegazzinii。超人気種、「天平丸」です。ご覧のように発芽率も成長も良くありません。やはり気むずかしい種類なんでしょうか? 生き残らせる自信はまったくありません。

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G.horridispinum。赤っぽい強棘に濃いピンクの華やかな花に期待して播きましたが、発芽は7個のみ。先が思いやられます。

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G.chubutense。これも花は薄ピンクの大輪ですが、茶肌の渋いギムノです。この種は、ギムノの中で最南端に自生しているそうです。おそらく気むずかしいサボでしょうね。

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G.castellanosii。和名は「剣魔玉」。扁平な球体に強い曲棘がまとわりつくように生える魅力的なサボです。今のところまったく片鱗なし!


ここからは極めて発芽率の悪かったものたちです。

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左・G.calochlorum v. proliferum P203。「火星丸」の変種ですが、発芽は2個のみ。右・G.kozelskyanum。これに至ってはたった1個のみの発芽で、しかも成長の兆しなし。灰色がかった濃いダークグリーンの肌に強刺という魅力的な姿は拝めそうにありません(涙)。

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左・G.heuschkelianum。「蛇竜丸」の変種(G. denudatum var. heuschkelianum)だそうです。緋花玉のような球体(棘はもう少し強め)に上品な白花が見たくて播きました。でも、発芽はたった3個。横倒しになっている右の苗は、撮影後に植え直しておきました。何とか生き残ってくれー! 右・G.obductum P121。国防色の超扁平な球体はラゴネシー(G.ragonesii)にも似ていますが棘はもっと強め。これもたった1個の発芽では、とてもそれまで育たないでしょうね。

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左・G.bodenbenderianum。和名は「怪竜丸」。棘がほとんど目立たず、濃い緑のつや消し肌は爬虫類のよう。何とか4個が発芽しました。右・G.mazanense v. ferox。和名「闘鷲玉」。肌・棘・花ともにギムノらしいギムノと言えましょうか? 6個発芽していますが、成長はよろしくありません。


番外で最近使い始めたお道具を一つ。

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蓄圧式の噴霧器です。2㍑ほど液体が入れられ、上のピストンで加圧して噴霧します。植え替えたばかりの実生苗への水やりは、肥料差しを使っても土が暴れて根がむき出しになったりしてやりづらかったのですが、これはとっても便利。水量はかなりあるのに土が暴れません。長いノズルも付属していて、フレーム奥の鉢にも楽に灌水できます。植え込み用土を湿らせるのにも使っていますが、これまでの手動式霧吹きに比べて楽ちんなこと極まりなしです。

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ちょっと見えづらいですが、こんな風に水が出ます。先端を回して直噴も可能です。


冬までの2ヶ月間にどれだけ成長させられるでしょうか? 冬越しの成績は先ずそれにかかっているようです。来春には少しは成長した姿をお見せできるといいのですが、自信のほどはまったくありません(ww)。

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by aihal_polyhedron | 2012-09-08 18:47 | サボテン実生 | Comments(3)
2012年 09月 04日

夏実生植え替え、ようやく終了

6月末に播いた夏実生58種をようやく植え替え終わりました(汗)。まったく発芽しないものが2種、5個未満の発芽というものも多数ありました。どうも夏実生は不得手です。

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デリケートな実生苗(特に根)を直射日光と風に晒したくないので、バッハを聴きながら室内で植え替えます。その実、こちらが暑い目に遭いたくないからか?。バッハはグレン・グールドの演奏、ほほっと驚きながら楽しく植え替えです(w)。
汚れると後が厄介なのでトレイは必需品。塗り箸で苗を抜き取り、ビーカーの水でさっと根を洗います。手前のルーペは発芽率の悪い苗の見落としを探すために使います。日焼け気味の小さい苗は、表土のバーミキュライトの色と混じって老眼では見難いこと甚だしいのです(w)。

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スリット鉢の底にガラの軽石中粒(苗の根張りの深いものは少なめに)、ブレンド用土を入れ、表土に赤玉土細粒をひいて佐官小手で表面をならし、たっぷりと腰水します。
今回植え替えるのはヘルナンデジー(Mammillaria hernandezii)。自家採種で歩留まり良く細かいのが100以上ありそうです(困)。

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少し離れたところから塗り箸で掘り起こして抜き取っていきます。根張りの浅いものは箸で摘んで抜けますが、ある程度根張りが深いものは、無理に抜くと根を傷めます。最初は根張りを確かめるために慎重に行います。ヘルナンデジーの根張りは割と浅い方でした。

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抜き取りに使う塗り箸は、東本願寺で御斎の時にいただいたお箸です。軸の丸さが持ちやすく、成球植え替え時に用土を根に馴染ませるのにも愛用しています。別に御利益があるからと言うわけではありませんので誤解なきように(w)。もっと細かい苗用には、先がさらに細いものの方が使い易いかも知れません。
初めての時はピンセットを使いましたが見事に幼苗を潰してしまいました(涙)。人それぞれでしょうが、箸文化の中で育ったことに感謝しています(w)。

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苗を抜き取ってトレイに並べていきます。苗・鉢の大きさを勘案して、どんな間隔で幾つ植えるかを決めます。発芽したものが少なければ全部植え込みますが、今回のように多すぎるくらいの時は、根張りの良さと球体の育ち具合(棘の出方も考慮)を見、断腸の思いで選別します。

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箸の先で表土に穴を開け、幼苗を挿し込んで根元に土を寄せて安定化させます。先に穴を開けておくと効率が良さそうですが、苗の根張りによって穴の大きさ深さが違いますし、十分に湿らせてあっても、近接して開けると前の穴が崩れますから、面倒でも一つずつ開けては植え込みます。これが実に面倒くさくて肩こりの原因になります(w)。

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何とか植え終わったところ。何度やっても、等間隔にちょうど良い深さで垂直に植えることが出来ません(ww)。この状態で、強めの遮光を施したフレームに戻します。腰水で十分に湿らせてあるので、朝早くに表土が乾いているのを確認して初めて水やりします。今の時期だと、3,4日後になるでしょうか?
抜き取り・植え込み時に根を傷めてしまったものは、そのうちに腐るか干からびるかして脱落していきますが、これはある程度仕方ないでしょう。

冬までにどれだけ成長させられるかが課題です。どちらにしろ、この段階で完全断水での越冬は無理と思いますから、凍らさないようにして時々お湿りを与えて春を待つことに。
これまでの乏しい経験で言うと、腐りやすいといわれる幼苗時よりも、ある程度育ってからの方が突然死が発生するようです。子供の頃に要求する環境は、種が違っても許容度がけっこう共通するようですが、育つにつれてそれぞれの個性が強く表れるのかなと推測しています。それよりもホッと安心して、こちらの世話が手抜きになるのが大きいのかな?(www)。
そういえば、8月初めに播いたものがまだありました。どうしたものか……

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by aihal_polyhedron | 2012-09-04 23:30 | サボテン実生 | Comments(6)
2012年 09月 03日

待望の全株同時開花!

これまでも何度かご紹介した実生スパケラトス(Turbinicarpus pseudomacrochele ssp.pseudomacrochele var.sphacellatus)が5株同時に咲いてくれました。

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2010年10月に奈良の園からやって来た成球に、一つだけ結実していたものを12月に播きました。6個が発芽して育っていたのですが、成長が遅いものが多いツルビニカルプスの中で、スパケラトスはネオテニー(幼形成熟)の性質をもった種らしく、驚くことに一年経たないうちに初開花を見せてくれました(2011/10/3)。

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6個のうちの一つは試しにプシス接ぎしてみたところ、今年8月現在でこういう状態に。実根のこの5つも、さすがに仔ふきはしないものの、特徴ある棘をもじゃもじゃと出し始めています。

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これまでにも、代わる代わるには何度も咲いていたのですが、今回初めて全株が同時に開花! 小さな体に小さな花ですが、なかなか華やかでしょ。親の花よりずいぶんピンクがかっていますから、何かほかの種(精巧殿あたりかな?)と交配しているのかも知れません。

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右下の一株だけがピンクが薄く、親の面影を一番残しているようです。

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by aihal_polyhedron | 2012-09-03 09:53 | サボテン実生 | Comments(0)
2012年 09月 02日

徒然なるままに

記録的に暑い夏でしたが、9月に入りさすがに季節の潮目が変わりつつあるようです。昨日は夕方から雷を伴う激しい雨が。
ここ数日のサボたちの様子を、徒然なるままにご紹介しましょう。

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大虹(Hamatocactus hamatacanthus)。今年も夏の終わり(終わりかけかな?)に律儀に咲いてくれました。深い緑肌に長く伸びた黄色の鈎棘、花は大きめですが軽やかな感じで清々しい。蕾もまだまだ上がっていて当分は楽しませてくれそうです。

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棘の間に花弁を器用に開いています。難点は棘座がカビやすいこと。ちょっと時間が経つと真っ黒になってしまいます。

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フラビフローラス(Turbinicarpus flaviflorus)。ツルビニの仲間は、成長は遅いけれど小さいうちから花着きが良くて、春から夏にかけて次々と花を見せてくれるのが有り難いですね。花色はこの蕾のように黄色が基本ですが、時にはちょっと違う色となることもあります。こんな風に咲く直前の蕾もトトロの耳のようで可愛いものです。発想が貧困か(w)。

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ポラスキー(Turbinicarpus polaskii SB269)。こちらはツルビニにしては、ぼってりと少し大きくなるタイプ。扁平な姿を維持するために遮光弱めで水は辛くしています。この秋には植え替え予定なので、異星植物のような直根にお目にかかるのが楽しみです。

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月影丸(Mammillaria crinita ssp.crinita fa.zeilmanniana)。根腐りを起こして三角おむすびになったものを昨秋胴切りしました。挿穂の方はこの春、花冠を見せてくれましたが、あきらめていた元株も腐りが止まって生き返りました。昨年末にはこんな様子でしたが、この5月にには小さな仔たちから一人前にを咲かせてくれました。そして今は、元の株がまったく見えなくなりました。
ただ、月影丸は気をつけないと簡単に棘が落ちてしまいますから、植え替え時には要注意ですね。

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綾波(Homalocephala texensis)。一昨年末、初めてのサボ未生で播いたうちの一つがこの綾波でした。ほとんど脱落なく順調に成長し、それらしい姿になりつつあります。ホースクリップラー(Horse Crippler)の異名があることをShabomaniac!さんから教えていただきましたが、これを踏んだらお馬ちゃんも痛いだろうなぁ(w)。
11年1月末・播種2ヶ月。同4月・播種4ヶ月。同7月・播種6ヶ月

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これは居残り株の中では一番成長が遅いものですが棘はいちばん立派です。とは言ってもそう大したこともありませんが(ww)。来年は花を咲かせてくれないかなと皮算用しています。当然そうなったら、交配してあの魅力的な赤い実を見てみたい!


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キリンウチワ(Pereskiopsis velutina)。サボ友さんたちが驚くべき成果を上げておられるキリンウチワをこの夏、遅まきながら導入しました。でも、接ぎ木はあえなく失敗(涙)。秋に向かう今から接ぎ直しても中途半端になりそうなので、今は台木の養成に専念することにしました。簡単に発根するので手間いらず。ただ成長が旺盛過ぎて、来年の接ぎ好機まで背の低いフレームに収まってくれるかどうかが心配ですね(w)。

秋の植え替えを始めなくてはいけないのですが、何やかやと気ぜわしく進捗は思わしくありません。

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by aihal_polyhedron | 2012-09-02 08:50 | Cactus | Comments(6)