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2013年 11月 10日

12年1月実生のエリオシケ その後(13/11/10)

2012年1月に播種したエリオシケ実生第二弾のその後の様子です。11年3月のものに比べ極端に成長の遅いものもあり、植え替えを怠ったせいであまりかんばしくはありません。来春には新しい用土に植え替えてあげるので、何とかこの冬を乗り切って欲しいものです。

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この時のエリオシケ実生は一つのフレームに集めてありますが、ずいぶんと成長に差があります。種子はすべてスウェーデンのSuccSeedから取り寄せました。
先ずは旧Pyrrhocactus属のものからご紹介します。

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Eriosyce taltalensis subsp.paucicostata FK108(Paposo,1800m,Chile)。成球の花写真(特記ある以外はSuccSeed Webより)。渋い緑の肌に黒棘。この棘はかなり太く強いものになる個体(Dieter Helm flickr)もあるようですが、これはどうでしょうか?

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上から見ると、ご覧のとおりギュウギュウ詰め。根も絡み合って用土も古くなっているでしょうから、冬は水やりを控えてそーっと過ごさせます。

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E. limariensis FK12(Socos,400m)。成球の花写真。花は渋みを帯びた華やかさとでも表現すればいいのでしょうか? 開花の時が楽しみです。

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こちらもかなりのギュウギュウ詰め。南米病なのか、一時、成長点がカサブタ状になる傾向が出ましたが、夏前のハイポネックス施肥が良かったのか回復したようです。

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E. limariensis FK18(RioMolles,1500m)。成球の花写真。同じリマリエンシスのフィールドナンバー違い。

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真ん中の苗は四方から押されて苦戦しています(w)。

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E.crispa subsp.atroviridis FK105。成球の花写真。クリスパにも様々な変種が知られているようです。Webで検索すると、様々な形態・花姿のものがヒットして興味深い。

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E.andreana FK593(Famatina,Arg)。成球の花写真。これも夏前は成長点に問題が出そうでしたが、ハイポネックスで復活したようです。

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E.heinrichiana v.setosiflora FK23(Tongoy,Punta Lenguade Vaca)。成球の花写真。成長すれば、不思議な光沢を持った深紅の花を咲かせるはずなんですが、ご覧のようにうんともすんとも成長しません。まあ、生き残ってはいるようですから、来春の植え替え後に期待です。


ここからは旧Thelocephala属のものになります。どれも成長は遅いようです。

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E.odieri subsp.glabrescens FK53(S Totoral,40m)。和名では「黒仏頭」として知られているようです。成球の花写真。球体より大きな花を咲かせる姿は健気を通り越して、「大丈夫か?」と声をかけたくなります(w)。

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E.odieri subsp.glabrescens FK815(Carrizal Bajo)。これも「黒仏頭」のフィールドナンバー違い。成球の花写真。オディエリにもたくさんの変種があるようですが、自生地でのこういう姿(CactiGuide.com)を見ると化石かと見まがってしまいそう。

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E.napina FK162(6km South of Freirina,Huasco,250m)。成球の花写真。地味な球体に少し濁ったライトイエローの花を咲かせるようです。

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E.napina FK159(10km S Freirina)。これもナピナのフィールドナンバー違い。成球の花写真。ナピナにも様々な変種があって、どれもキツネノチャブクロ(キノコ)のような奇っ怪な球体から似つかわしくない美しい花を咲かせます。

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E.napina v.duripulpa RMF277(Punta Lobos,Chile)。これはナピナの変種。成球の花写真風格を感じさせますね(Spiniflores)。実が熟しているところを見ると、こんな荒れ地のような所でも花粉を運ぶ虫がちゃーんと居るんですね。

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向かって右:E.aerocarpa RMF299(40 km w Canto del Agua Chile)、向かって左:E.krausii FK773(S Barquito,Chanaral,Chile)。花はそれぞれ、RMF299(CACTUSPEDIA)・FK773。ここからの三種は発芽率・生存率ともに悪く、それぞれ一個体強しか生き残っていません。

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E.tenebrica "fankhauseri" FK402 (Trapiche)。成球の花写真。これも異星の植物のように奇っ怪で不思議な形態をしているようです。何とか生き残って成長した姿を見せてほしいものです。

南米チリの原産地から、地球半周に近い17,000kmも離れた日本で健気に育っているのですから、もう少し手をかけて可愛がってやらないと。これらのエリオシケ、今年の夏の暑さには閉口していたものがほとんどでしたが、暑さが退くと息を吹き返し、それぞれそれなりの成長を見せてくれました。来早春にはしっかり植え替えて、夏までの間に元気に育ちますように。

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by aihal_polyhedron | 2013-11-10 18:15 | サボテン実生
2013年 11月 06日

少なくなりましたが、この頃の花(13/11/6)

昨日・今日と秋らしい好天に恵まれました。北陸ではこの先だんだんと時雨気味の日が多くなりますから、こういうお天気はとても貴重なんです。
秋が深まるにつれ、フレームの中の花も寂しくなって来ています。皆さんの温室・フレームから届く牡丹の便りを拝見して、「いいなぁ」と思いながら写真も撮れずに来ましたが、今日は少し暇が取れたので、僅かですが牡丹類をご紹介しようと思います。

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三角牡丹(Ariocarpus triginus)が綺麗に咲いてくれました。生き生きとした緑の球体? 葉?に純白の柔らかな花が清楚です。私の雑な管理も許容して、こうして咲いてくれるのはとっても有り難い!

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花びらが透き通るように輝くよう、同じ株を横からのアングルで撮りました。他の花でもそうですが、特にサボの花は花びらが薄く微妙な光沢を持つものが多いので、好んで逆光で撮ることにしています。

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黒牡丹(Ariocarpus kotschoubeyanus)。今年は四株中二株だけの開花となりました。三つ花を着けた株が二年前にやって来たものですが、心持ち大きくなったように思います。言われているように成長は遅いですね。種を採ろうと相互に花粉を雄蘂に塗りつけておきました。

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竜角牡丹(Ariocarpus scapharostrus)。これは四株中一株だけしか咲いてくれないようです。複数咲けば種が採れるのですが今年は望み薄ですね。

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玉牡丹(Ariocarpus retusus v. frumdosus)。今年は咲かないと思っていたのですが、去年と同じように豪華な花を見せてくれました。牡丹の中では一番駄もの扱いされている感がありますが、この花にはそんな風評をはね飛ばすだけの価値がありますね。
何故、今年はダメと思っていたかというと……

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こんな風に無惨な有り様にしてしまったからです。4月半ば、盛夏よりもこの時期が小さなフレームでのサボテン栽培には一番の鬼門。遮光の準備が遅れ、外出していたこともあって、好天になったことに気付いて次男坊に通風を頼んだのですが時すでに遅し。牡丹類では他に、亀甲牡丹ヒントニーとアガベ牡丹がやられました。この玉牡丹はその後、新葉も出さず、日焼け痕はカチカチに固まって、もう枯れてしまうものと思い込んでいましたが驚くべき生命力です。痛々しい姿から回復するには長い年月がかかるでしょうが、その時まで面倒を見てあげようと思います。

花は少なくなりましたが、暑さが退いて朝晩の冷え込みが始まるこの時期、夏の間休眠していたサボたちが目を覚まし、冬到来までの短い間に生き生きとした姿を楽しませてくれます。

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その一つ、ハウエルニギー(Turbinicarpus jauernigii)です。ツルビニカルプス属の中には、休眠という言葉を知らないかのように盛夏の間も咲き続けるものもありますが、これは春の成長期が終わると長い休眠に入るようです。球体が堅く固まり、肌の色も茶褐色に変化して、うんともすんとも動きません。このまま消えていくのかなと毎年不安になります。しかし、十月に入って涼しさを感ずるようになると、膨らみ始め、肌の色も元に戻って来るのです。地味ですが愛しいサボです。

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他の株もご覧のように幾つもの蕾が覗いています。そして、一株だけですが仔ぶきが始まりました。ツルビニの中でも成長は遅い方に感じますが、気長に育てれば風格のある姿を見せてくれるでしょうか?

老朽化して雨漏りのする最初に作ったフレームの蓋を、今日ようやく新しいものに取り替えることが出来ました。丸三年経過して張ってあるビニールも劣化して、補修テープで誤魔化していましたが、何よりこの時は急造したため、蓋の木部を塗装せずに済ましていたので、腐朽菌が生えて木枠が反り返ってきたりして限界だったのです。ホームセンターで裁断してもらった木材を組み立て白ペンキを塗って、例の如く次男坊の助けを借りてビニールを張りました。このフレームは一番寒さに弱いものや実生幼苗を入れるので、冬に備えてビニールは二重張りです。あと二つのフレームも張り直した方が良いのですが、これはまた時間が取れた時になってしまいますね。

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by aihal_polyhedron | 2013-11-06 21:35 | Cactus