人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Polyhedron

aihal11.exblog.jp
ブログトップ
2011年 05月 30日

蒔きました

例年より二十日も早い梅雨入りに加え、まだ五月というのに二つ目の台風が本土に上陸するという異例の事態が続いています。ただでさえ長く鬱陶しい北陸の梅雨ですが、この分だと今年は陽の目を拝めない暗くじっとりした日々が二ヶ月近く続くのでしょうか? まだこれから開花を迎えるサボたちもあるのですが、水やりも控えめにしないと根腐りを起こすものが出て来そうです。
そんな中、ようやく準備が整い三度目の実生開始です。身の程知らずにも、今回は「難物」と言われているものも含まれています。さて、どうなることやら……。
蒔きました_a0176140_23212848.jpg

Sclerocactus scheeri SB 862 (Webb County Texas USA) この種子はサクシードから取り寄せました。ここは成球の写真が載っているものも多く、Webからアマゾン感覚のカートシステムで注文できるので私のようなものでも楽ちんです。到着も早く約二週間で手元に届きました。ただし楽なのはここまで、果たして何個が発芽することやら。
蒔きました_a0176140_2322575.jpg

こちらはメサガーデンから来た種子(Escobaria vivipara v alversonii SB1800 /17/ 29 Palms, shiny white sp)です。このナーセリーへは怪しい英語のFAXで注文しました。到着まで約一月半、その間音無しでしたがちゃんと届きました。これまで蒔いたサボの種子はみんな黒色だったのですが、これは見てのとおり赤味がかった色をしていてちょっとビックリです。

今回蒔いた種子は、スクレロカクタス3種、ギムノカクタス3種、トウメラ1種に、エスコバリア4種、コリファンタ4種のつごう15種。スクレロ、ギムノ、トウメラには、赤玉土4、軽石3、鹿沼土1、珪酸塩白土1、挿し木種蒔き用土(肥料入りホムセンで入手)1。エスコバリア、コリファンタには、赤玉土3、軽石3、鹿沼土1、珪酸塩白土1、挿し木種蒔き用土2。どちらも表土は、これまでのバーミキュライトに替えて赤玉土微粒としました。
これまでは、バーミキュライトの下の用土は挿し木種蒔き用土に珪酸塩白土を10%混ぜたものとしていました。これで綾波や兜丸などはしっかりと深く根張りして成長も思ったより良かったのですが、種類によっては根張りがとても浅いものがありました。向き不向きがあるようですが、おしなべてホムセンの挿し木種蒔き用土主体では肥料分が多く、発芽直後の繊細なサボの根には刺激が強過ぎたのではないかと思います。そこで今回は無い知恵を絞り、保水と排水の良さとpHを考え上のような用土構成としました。吉と出るか凶と出るかは分かりません(笑)。
スクレロやトウメラは種も大きく、不器用な私でも何とか普通のピンセットで摘んで蒔くことが出来ました、しかし、エスコバリアやコリファンタはそれなりに小粒で摘み難く、模型工作用ピンセットの切っ先をほんの少し湿らせながら種を付着させて蒔きました。これがなかなか具合が良い。それでも15種蒔くのに昼過ぎから夕方までかかり、目がショボショボになりました(笑)。蒔き床の弁当用パックに調合した用土を入れ腰水で濡らした上、電子レンジでチンして殺菌しておきました。播種後は熱帯魚水槽に収め、昼間の12時間、タイマーとヒーターで35℃をキープし育成灯下に置きます。常時の腰水は行わず、乾きかけた時にスポイトで灌水することにします。この状態での発芽を心待ちにしていますが、難物たちはそう甘くはないのでしょうね。何はともあれチャレンジのつもりで見守って行きましょう。

by aihal_polyhedron | 2011-05-30 23:59 | サボテン実生


<< 萌えー      ベランダの実生第3ボックス >>