2012年 11月 18日
何故か南米サボの中でも、エリオシケ属が気になって、2011年3月に続いて、12年1月にも14種を実生しました。年が明ければ丸一年となりますが、成長の具合はばらつきが大きく、あまり芳しくありません。現状の記録ということでアップします。サーッとスクロールしてください(w)。種名のリンク先は、種子を仕入れたナーサリー・SuccSeedです。 ↑1.Eriosyce andreana 「アンドレアナ」 FK593 発芽数は少なかったのですが、元気に成長しているようです。 Cactus and Succulent Field Number Queryによれば(以下同じ)、 Locality: Sierra Famatina, La Rioja, Cuesta de Piedra Pintados, Argentina Altitude: 1830m SuccSeedの種子リストから消えているのでリンクはありません。 ↑2.Eriosyce crispa subsp. atroviridis 「アトロウィリディス」 FK105 成長のばらつきが大きいですね。いじけてるのが調子を取り戻せば良いのですが、このままでは生き残りは少数になりそう。 Locality: 22km South of Vallenar, Huasco, Chile Altitude: 900m ↑3.Eriosyce heinrichiana v. setosiflora 「セトシフローラ」 FK23 こちらはどれも芳しくなく、種の特徴が出て来るに至ってません。 Locality: Punta Lengua de Vaca, Chile Altitude: 10m ↑4.Eriosyce limariensis 「リマリエンシス」 FK12 今回はこれが一番調子が良さそう。夏の終わりに植え替えてやれば、なお良かったか? Locality: Valle de Elcanto, South-West of Ovalle, Socos, Limari, Chile Altitude: 400m ↑5.Eriosyce limariensis 「リマリエンシス」 FK18 4.のフィールドナンバー違い。こちらもばらつきはあるものの、まずまずの成長を見せています。FK12よりも自生地の高度が高いので、夏の暑さが苦手だったのかも知れません。 Locality: Coquimbo, Limari, Ovalle, Rio Molles, Chile Altitude: 1500m ↑6.Eriosyce taltalensis subsp.paucicostata 「パウキコスタータ」 FK108 Locality: East of Paposo, Antofagasta, Chile これも成績が良い部類でしょうか? 春の植え替えで大躍進を期待したいです。 Altitude: 1300m 以上、6種は旧Pyrrhocactus属。ヒルホ(ピルロ)カクタスグループとでも呼びましょうか。 ここからの8種は旧Thelocephala属。同様にテロセファラグループとしましょうか。 ↑7.Eriosyce aerocarpa 「アエロカルパ」 RMF299 これは最も発芽率が悪かったものの一つ。ご覧のように、その後の成長もよろしくありません。植え替えで機嫌が直ると良いのですが、逆に消滅のきっかけにもなりそうで怖いですね(w)。 Locality: West of Canto del Agua, Chile Altitude: 400m SuccSeedの種子リストから消えているのでリンクはありません。 ↑8.Eriosyce krausii ドコモだけのような姿がユーモラスですが、こちらも芳しくありません(涙)。 Locality: Chanaral, South of Barquito (km 960), Antofagasta, Chile Altitude: 90m SuccSeedの種子リストから消えているのでリンクはありません。 ↑9.Eriosyce napina 「ナピナ」 FK159 和名:「豹頭」 ゆっくりと成長しているようですが、本当にゆっくりですね(w)。 Locality: 10km South of Freirina, Huasco, Chile Altitude: 300m ↑10.Eriosyce napina 「ナピナ」 FK162 和名:「豹頭」 上のフィールドナンバー違い。こちらの方が全体にしっかりしています。 Locality: 6km South of Freirina, Huasco, Chile Altitude: 250m ↑11.Eriosyce napina v. duripulpa 「デュリプルパ」 RMF277 成球の不思議な雰囲気の片鱗が見えるかな? Locality: Punta Lobos, Chile ↑12.Eriosyce odieri subsp. glabrescens 「グラブレスケンス」 FK53 和名:「黒仏頭」 こちらはまずまずの成長ぶり。発芽当初から分頭してるものがいくつかあります。「ぶんとう」で変換したら「分党」と出ました。時節柄ですかね?(ww)。 Locality: South of Totoral, Copiapo (on coast), Chile Altitude: 100m ↑13.Eriosyce odieri subsp. glabrescens 「グラブレスケンス」 FK815 和名:「黒仏頭」 これも上のフィールドナンバー違い。華やかな花に惹かれて播きましたが、見られるのはまだまだ先のよう。 Locality: South of Carrizal Bajo on hills, Huasco, Chile Altitude: 125m ↑14.Eriosyce tenebrica "fankhauseri" 「ファンクハウセリ」 FK 402 こちらは生存の危機にあるようです。何とか生き残ってくれればと、竹串で根を土に導いておきましたがどうなることやら? Locality: Elqui, Trapiche, north of town, amongst FK 401, Chile Altitude: 310m エリオシケ(Eriosyce)属には、Neoporteria、Pyrrhocactus、Islaya、Chilenia、Horridocactus、Neochilenia、Thelocephala、Rodentiophilaなどが次々と統合され、南米サボの中でも一大ファミリーとなっています。学者さんの研究の成果なのでしょうが、種の違いなのかバリエーションなのかも見分けにくいようで、分類は混乱しているみたいですね。元々の属分けの方が素人には分かり易いと思うのですが……。しかし逆に、これだけの大ファミリー、外見から花まで千差万別あって、どんな姿を見せてくれるか、そういう楽しみ方も出来ると思います。懲りずに、この冬も10種ほど播くつもりでいます(www)。 にほんブログ村
by aihal_polyhedron
| 2012-11-18 22:42
| サボテン実生
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